予告通り Sandy Bridge を入手しましたので、今まで使用していた Q9650 と早速比較してみました。(画像は左から、今回購入したものの一部、Windows7 のエクスペリエンスインデックス、CrystalMark の結果となっています)
といっても旧メインマシンと新メインマシンは、VGA カードとサウンドカード、それに電源以外はすべて入れ替えているので、単純に CPU の比較というわけではなく、現行でそこそこのマシンを組むとこんな感じ、というような視点で見ていただければと思います。
今回も消費電力の測定には、前回同様 APC 社の UPS RS1200(http://www.apc.com/products/resource/include/techspec_index.cfm?base_sku=BR1200LCD%2DJP&total_watts=200)を、コア温度測定には HWMonitor(http://www.cpuid.com/hwmonitor.php)を使用しています。
またベンチマークは、ベースクロック 100MHz、Turbo Boost 時の最大倍率を x45 にして計測しています。
<旧メインマシンと新メインマシンの構成比較>
Motherboard : ASUS BLITZ EXTREME(P35) → ASUS P8P67 DELUXE(P67)
CPU : Intel Core2Quad Q9650(3GHz) → Intel Core i7-2600K(3.4GHz)
CPU Cooler : Scythe Andy Samurai Master + ENERMAX CLUSTER UCCL12 → Scythe KABUTO + ENERMAX CLUSTER UCCL12
Memory : DDR3-1333 1GB×4 → DDR3-1600 4GB×4
SSD : Intel X25-M SSD G2 80GB(の PQI OEM 版) → Crucial RealSSD C300 128GB
HDD : Seagate ST3320613AS(320GB/7200rpm) → WesternDigial WD5001AALS
-変更されていない部分-
Case : Antec SOLO Black
DVD : PIONEER DVR-216
VGA : MSI R5770 Hawk(ATI RADEON 5770)
Sound : Ego Systems MAYA44e
Power Supply : Seasonic SS-650KM
※ 各種ケースファンも変更していませんので、吸排気に関する性能は全く一緒です。
<ベンチマーク> ※括弧内はベンチマーク実行中の最大コア温度と最大消費電力
SuperPI 1677万桁 : 7分50秒 → 3分32秒(49度/114W)
3DMark06 : 15,313 → 18,491(67度/207W)
FINAL FANTASY XI : 残ってませんでした… → 11081-H(54度/139W)、12264-L(54度/136W)
MONSTER HUNTER FRONTIER ONLINE(1280×720) : 14,181 → 15,152(53度/181W)
タイムリープ ぶーとべんち(デフォルト設定、フルスクリーン) : 104FPS → 189FPS(56度/186W)
A列車で行こう9 Viewer : 44.2FPS、41.0FPS、41.8FPS、37.3FPS → 47.4FPS、42.3FPS、43.7FPS、39.8FPS(61度/171W)
<アイドル時の消費電力比較>
100W → 68~76W ※あまり安定せず、ふらふらしていました
興味深いのは、A列車で行こう9 Viewer において FPS 値が最大3 FPS 程度上がっていることです。A列車で行こう9 Viewer はほとんど CPU を使用しないベンチマーク(ベンチマーク中でもずっと 1.6GHz で稼働、起動時のデータロードが CPU にとっては一番重く、最大コア温度の61度も起動時に記録したもの)なのですが、このあたりから I/O 性能も順当に向上していることがわかります。
またアイドル時の消費電力もかなり下がっていて、省電力性能もかなり向上しているといえるでしょう。その反面、3DMark06 実行中で 201W だったものが 207W(※) になるなど、高負荷時には多少消費電力が上がるようですが、どちらもともに瞬間的に、というレベルなので、あまり気にはしていません。
※ この値は CPU TEST の途中に記録したもので、それ以外はほとんど 160W 後半の値、テストによっては 180W 程度となるくらいでしたので、ゲーム系ベンチマークの結果とほぼ同じ、といえるでしょう。
ところで Core i7-980X と比較しても Core i7-2600K は圧倒的だったりします。これはそもそも Turbo Boost 時の上限が全然違うからで、980X では 3.6GHz までしか上がらないからです。
実際 Super PI では i7-2600K が3分32秒であるのに対して i7-980X は5分02秒でした。あくまでテストした限りの範囲ではありますが、Core i7-980X を今新たに購入するよりは、Core i7-2600 や 2600K などを購入した方が圧倒的にコストパフォーマンスがよいという結論になると思います。(後日時間があれば、定格 3.4GHz 駆動での比較も試してみたいなと…)
というわけで噂には聞いていましたが、Sandy Bridge のポテンシャルは非常に高いことがわかりました。
今年後半には LGA1366 の後継といわれる LGA2011 のコンシューマー向けハイエンド Sandy Bridge-E もリリースされるので、こちらも非常に期待できそうな予感です。
“Sandy Bridge Core i7-2600K ベンチマークとか” に対するコメントはありません。