パソコンの日

 9月28日はパソコンの日だそうです。1979年 9月28日、日本電気が大ブームとなったPC-8001を発売したことから(日本電気とは関係ないところで)決められた日だとか。
 せっかくなので月間ASCII別冊・蘇るPC-9801伝説の年表でも見ながらだらだらと書きなぐっていこうかと思います。


※個人的な知識でもって展開されていますので、間違っている箇所があるかと思われます。
 その場合はコメントしていただければ幸いです。
 PC-8001は日本電気製 μPD780C-1 動作周波数4MHzというZ80(ゼッパチ)互換CPUを搭載した、いわゆるマイコンで、RAMは16KB、標準でBASICを搭載していて価格は168,000円でした。このマシンは当時爆発的ヒットとなり、二年間で12万台もの販売台数を記録したそうです。
 その二年後、日本電気は上位互換機であるPC-8801と、ホビーユースに特化したPC-6001を発売、さらにその翌年、PC-9801シリーズが発売されます。(EPSONの互換機は1987年4月、80i286を搭載したPC-286 model0が最初になります)
 これらはかなり細かいスパンで製品改良(高速化・大容量メモリ搭載)が行われました。
 DOS/V機が日本に普及しだしたのは、富士通がFMVシリーズを発表した頃ではないかと思われます。当時は80i486や初代Pentiumが搭載されたPC-9801/21シリーズが発売されていた頃だったと思いますが、当時僕がPC-486HX5を使用していたとき、知り合いがFMVを購入(当時DESKPOWERではありませんでしたが、ともにWindows 3.1が稼動していました)、DOS/V上で動作するWolfenstein 3DやDOOMなど、ひたすら遊んでいた記憶があります。(この頃からエミュレータに手を出し始めたのですが、それはまた別のお話)
 FMVシリーズはWindows 95の発売以降、その不安定さから「OSとしてDOS/Vが動く機械であり、IBM PC/AT互換機でない」と酷評されていたりしました。
 一方のPC-98シリーズはというと、Windows 95効果も手伝って依然売れ続け、後継機種も出続けましたが、そのWindows 95によって牙城は崩されていくことになります。
 所詮PC-98シリーズは日本国内での独自規格(であるが故に売れた)ですが、対するIBM PC/AT互換機は世界的に広まっている仕様であったこと、それにより競合するベンダが多く、必然的に低価格となっていったこと、日本語Windowsの普及にともない、OSが動作すればハードウェアはPC-98でなくても良くなったことが上げられます。また、PC-98シリーズでは出来なかった「自作PC」という分野の普及も手伝い、独自規格であるPC-98は衰退していってしまいました。そして1997年10月、NECはIBM PC/AT互換機であるPC-98NXシリーズを発表、NXでないPC-9821シリーズはその後も売り出していましたが、4年前の2000年、PC-9821Ra43(Celeron 433MHz搭載)及びPC-9821Nr300(MMX Pentium 300MHz搭載・ノートPC)を最後に、PC-98シリーズは18年間という長い歴史の幕を閉じました。
(※PC-9821Raシリーズは、過去の資産の一部が使えないことから、100%互換性がある機種ではなかったようです)
 日本のPC普及にもっとも買っていた日本電気のコンピュータですが、ハードウェアではなく、ソフトウェアが互換性を持ち出したことで、衰退していってしまったように思えます。
 しかしながら大きな役割を果たしたこれらのコンピュータ、そして今の僕(だけでなく、多数の人々)を形成した偉大な製品群には、感謝の一言に尽きます。
 ……そしてこの話の裏には、アダルトゲームというもう一つの文化があるのでした。この話はまたそのうち。
参考文献:
 日本のコンピュータの歴史
 EPSON PC`s HomePage

“パソコンの日” に対する 2 件のコメント

  1. 中野 より:

     うおお、未知の呪文に聞こえる…。
     ま、どんな新製品もエロで普及するって言いますしね。

  2. ミチロー より:

    ビデオデッキとかDVDとか…
    三大欲には勝てないということですかね(笑)

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